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猫砂って月にいくらかかるの?


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月の費用が安い猫砂はどのタイプ?


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やっぱり、高品質の猫砂って高いのかしら?

何気なく使っている猫砂ですが、1ヶ月にいくらかかっているか把握していますか?

消耗品だから安いもので十分という人もいますが、安価な猫砂なら安上がりになるとは限りません。

今回、nekozuki編集部が独自に調査したところ、1ヶ月にかかる猫砂の費用は猫砂のタイプによって大きな差はないという結果となりました。

そんなばかな?と思われるかもしれませんが、どうしてそういう結果になったのか説明しますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。

この記事はこんな方にオススメ
  • 月にかかる猫砂の費用を知りたい
  • コストパフォーマンスの良い猫砂を知りたい
  • いま使っている猫砂を違うものに変更したいと思っている

基本的な猫砂の使い方をおさらいしておこう

トイレから出てきた猫

猫砂の1ヶ月の費用を知るためには、使用量を知る必要があります。そのために、まずは猫砂の使い方をおさらいしておきましょう。

ネコさん用のトイレには、おしっこがかかると固まる猫砂を使うタイプと固まらないもしくは崩れるタイプの猫砂を使うシステムトイレがあります。

それぞれのトイレでの基本的な猫砂の使い方をご紹介します。

固まるタイプの猫砂の使い方

まずは、一般的な固まるタイプの猫砂の使い方をおさらいしていきましょう。

固まる猫砂には、鉱物系・木系・紙系・おからがあります。

固まる猫砂の使い方
  • 深さ5〜8cm程度になるように猫砂を入れる
  • ネコさんが使ったら排泄物をかたづける
  • 取り除いたのと同量の猫砂を補充する
  • 最低でも月に1回は猫砂を全量取り換える

入れる猫砂の量は商品によって異なります。深さ5〜6cmというものもあれば、深さ5〜8cmというものもあり、差が大きいなという印象です。

また、おしっこがかかって固まりになった部分を取り除くたびに同量の猫砂を追加するので、システムトイレと比べて猫砂の消費量は多くなります。

システムトイレの猫砂の使い方

猫用トイレ(システムトイレ)

システムトイレの使い方もおさらいしておきましょう。

システムトイレ用の猫砂には、木系・シリカゲルがあります。

システムトイレとは、二層式で上段に猫砂、下段にトイレシーツを敷いて使うトイレです。ネコさんがおしっこをすると、固まらないタイプの猫砂はおしっこのみ、崩れるタイプはおしっこを吸って粉状になった猫砂が上段のすのこを通過して下に落ちる仕組みになっています。

システムトイレの猫砂の使い方
  • 深さ2〜3cm程度になるように猫砂を入れる
  • ネコさんのうんちは都度取り除く
  • 週に1回以上、トイレシーツを交換する
  • 1ヶ月に1回もしくは2ヶ月に1回全量を取り換える(商品による)

トイレシーツの交換頻度は、においや飼育頭数などに応じて調整します。消臭力の高いものなら週に1回か2回の交換で十分ですが、コストを抑えるために安価なものを使って毎日変えるという飼い主さんもいます。

一見するとシステムトイレの方が猫砂の使用量が少なく、使用できる期間も長めですが、砂の価格が高めになるので単純には結論を出せません。

1ヶ月にかかる猫砂の費用の計算方法

猫砂の袋とトイレ

1ヶ月にかかる猫砂の費用がいくらになるのかは、トイレの大きさや入れる猫砂の量、全量取り換えの頻度で大きく変わります。

おおざっぱですが、月あたりの猫砂の費用は以下の方法で算出できます。

なお、ここでは1回の全量取り換えから次の全量取り換えまでのあいだを「1セット」とします。

1セットに必要な猫砂の量と費用を算出する

1ヶ月に必要な猫砂の費用を知るためには、最初に1セットで必要な猫砂の量を知る必要があります。

算出するには以下の情報を使います。

  • 全量取り換える時にトイレに入れる猫砂の量
  • おしっこ1回で補充する猫砂の量

1セットで使う猫砂の量は以下の方法で求めることができます。

1セットの計算方法

計算式

1セット=トイレに入れた猫砂の量+1日に補充する猫砂の量×1セットの日数

※1日に補充する猫砂の量は1回のおしっこの量と1日のおしっこの回数によって変わります。
※1セットの日数は全量取り換えから次の全量取り換えまで期間です。半月に1回取り換える場合は15日となります。

計算の例

猫砂の量と1セットの日数を以下のように仮定します。

  • トイレに入れた猫砂:4L
  • 1日に補充する猫砂:0.1L
  • 1セット:30日

1セットで使う猫砂の量は、最初に入れた猫砂の量(4L)+1セットで補充する猫砂の量」となります。

1セットで補充する猫砂の量は以下の式で求められます。

1セットに補充する猫砂の量=1日に補充する猫砂の量(0.1L)×1セットの日数(30日)

この例では、0.1L×30日=3L」。これに、最初に入れた猫砂の量(4L)を足したものが、1セットで使う猫砂の量というわけです。

したがって、「4L+3L=7L」。つまり、この例では1セットで使う猫砂の量は7Lということになります。

最初にトイレに入れる量は、トイレの大きさや砂の深さによって変わります。普段入れている量が7Lの袋の半分ぐらいなら3.5Lほど、7分目なら5Lほどです。

一般的な固まる猫砂は、おしっこで取り除いた分を都度補充することになりますので、その分も計算に入れなくてはなりません。

1回のおしっこで消費する猫砂の量は猫砂の種類やおしっこの量によっても変わりますが、メーカーが公表している数字から計算すると30〜35ml(0.03〜0.035L)程度と考えてよさそうです。

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1日に3回なら90〜105ml(0.09〜0.105L)の猫砂を消費することになります。1ヶ月分なら2.7〜3.15L消費する計算です。

ちなみに、身近な人に確認した情報では、最初に入れる量も含めてだいたい月に7〜10Lくらいというのが平均のようです。

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ネコさんと暮らしているスタッフを対象におこなったアンケートでは、1ヶ月の猫砂の使用量はネコさん1頭あたり3〜10L程度でした。

なお、システムトイレの場合は、使用するトイレシーツの費用も含めて計算しましょう。

1ヶ月で何セット使うのかを把握する

猫砂を全量取り換える頻度によって1ヶ月に使うセット数は異なります。

固まる猫砂は空気中の湿気を吸って徐々に固まりが悪くなります。また、消臭力も時間とともに低下します。ネットの情報を総合すると、紙系の猫砂は2週間から3週間ほど経つとにおいが気になりはじめるのに対して、木系は1ヶ月からそれ以上使いつづけてもにおいは気にならないという声が多いようです。

ですから、おおざっぱには、紙系の猫砂は1ヶ月に2セット、木系の猫砂は1セットと考えて良いでしょう。

1セットで使う猫砂の量(トイレに入れた猫砂の量+補充する猫砂の量)に1ヶ月に使うセット数を掛ければ1ヶ月トータルの猫砂の量が計算できます。あとは、トータルの猫砂の量が何袋分かを計算し、それに1袋の価格を掛ければ費用が求められるわけです。

猫砂のタイプ別に月いくらかかるのか比べてみよう

猫の足と3種類の猫砂

「いったい、どのタイプの猫砂がいちばんコストパフォーマンスがいいの?」そんなふうに思ったことのある飼い主さんも多いのではないでしょうか?

猫砂には、紙系や鉱物系などさまざまなタイプのものが販売されているので迷いますよね。

今回は、そんな飼い主さんの疑問にお答えするべく、いろいろなタイプの猫砂で、1ヶ月にかかる費用を比較してみました。

人気の猫砂をタイプ別にピックアップ

今回、比較に使用する猫砂は、実際に多くの人が使用している商品で比較したいと思ったので、次のような基準で選定しました。

  • 愛用者が多い
  • ネットの口コミでよく見かける人気の商品
  • おすすめの猫砂紹介のネット記事で取り上げられている

また、タイプ別に比較したかったので、「紙系・鉱物系・木系・おから・システムトイレ用」の5種類から、それぞれひとつずつピックアップしています。システムトイレ用の猫砂は、nekozukiの「小さな村の猫砂」です。

システムトイレに関しては、下段に敷くトイレシーツも含めた1ヶ月の費用となります。

調査結果一覧

今回の調査では、どのタイプの猫砂でもあまり大きな差はないという結果になりました。なお、価格はいずれも消費税込みです。

月の猫砂の費用の比較

トイレシーツはシステムトイレ専用で1パック10枚入りのものを月に8枚使用(週に2回交換)した場合です。

また、紙系の猫砂は、月あたりの使用量が飼い主さんによって差が大きかったため、幅を持たせています。

調査結果からわかったのは、1ヶ月の猫砂の費用は1袋の価格だけで判断してはいけない、ということです。どんなふうに使うかで費用は大きく違ってきます。高価だからといって、1ヶ月の費用まで高くなるとは限らないのです。

なお、今回の結果は、あくまで一例であって、すべての猫砂にあてはまるわけではありません。

猫砂の月の費用は品質に影響される

今回の調査結果では、思ったよりも価格差は小さいという結果になりました。

安価な猫砂は商品によっては2〜3週間ほどで「固まりが悪くなってきた」「においが気になってきた」と感じることが多いようです。そのため、全量取り換えの頻度が多くなりがちです。

一方で、1袋1,000円以上の猫砂は、長く使える商品が多く、1ヶ月以上使えるメーカーもあります(今回は紹介していませんが)。さらに、安全性にも気を配っている商品が多い印象です。

ただし、ネット通販でなければ買えない商品が多いのが難点です。

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品質のよい猫砂を使えば猫砂を取り換える頻度が減らせるので、結果としてコストパフォーマンスがいいということになるんですね。

どの猫砂を選んでも月の費用に大差がないのであれば、ネコさんと相談のうえで、お気に入りの猫砂を見つけてあげましょう!