ネコさんとのお出かけで必要なものって?
どんなことに注意したらいいの?
ネコさんは、慣れない場所に不安を感じてしまいます。できれば、お留守番が望ましいのですが、どうしても無理な場合もあると思います。
今回はそんなときにも、安心してお出かけできるよう必要な持ち物や車、電車、飛行機など移動手段別の注意点をご紹介します。
この記事の目次
猫とのお出かけで必要なものは?
ネコさんとお出かけをするときの持ち物をまとめました。こちらを参考に、愛猫に必要なものを書き出してみましょう。
最低限持っていくもの
- キャリーバッグ
- ハーネスとリード
- キャットフード、おやつ、水(食べ慣れているもの)
- 食器(いつも使っているもの)
- 猫砂とトイレ(いつも使っているもの)
- トイレシーツ(多め)
- ネコさん愛用のタオルなど(キャリーバッグに敷く)
- ビニール袋
- おもちゃ
- いつも飲んでいる薬
泊まりがけのときに持っていくと良いもの
- 折り畳みケージ
- ネコさんベッド(いつも使っているもの)
- コロコロクリーナー
- 消臭スプレー
- 爪とぎ
- そのた嗜好品
ネコさんは、環境が変わるとストレスになることがあります。なるべく、いつも使っているものを持っていくようにしましょう。
持ち物の注意点・選び方・おすすめなど
ネコさんのお出かけに必須のキャリーバッグ、ハーネス、食事、トイレについてどのような商品が良いのか、注意点も含めてご紹介していきます。
どのアイテムにも共通して言えるのは、なるべくいつも使っているものを持っていくことです。
ネコさんは、慣れ親しんだもの、自分の匂いがついたものに安心感を覚えます。もし、新しいものを持っていくなら、事前に慣らしておきましょう。
長距離移動におすすめのキャリーバッグ
長距離移動には「ハードタイプ」がおすすめです。近距離ならどんなタイプでも良いと思いますが、長距離移動になる場合は、ネコさんの快適さや扱いやすさが重要です。
ハードタイプはなによりも丈夫ですし、万一の粗相や嘔吐のときも簡単に掃除ができます。
粗相や嘔吐の対策として、キャリーバッグの底にペットシーツをガムテープでしっかりと固定し、その上にタオルなどを敷いておきます。敷き物は汚したとき用に替えを持っていくと安心でしょう。
小さい子どもがいるので手が空くと助かるという飼い主さんもいらっしゃると思います。そういう方には、リュック型、もしくはショルダー型のキャリーバッグをおすすめします。この場合は、布製のキャリーバックになると思います。
なるべく、開け閉めが短時間で簡単にできるタイプにしましょう。その点、弊社の「ねこずきトート」は、開閉部に仮止めのマジックテープがついているので安心です。仮止めしたあとに落ち着いてファスナーを閉めることができます。
また、ある程度しっかりとした固さがある方がネコさんを出し入れしやすいのでおすすめです。
猫用ハーネスの選び方
ネコさんが快適かつ安全に使うには体に合った負担の少ないものを選ぶ必要があります。
- 愛猫に合ったサイズのものを選ぶ
- 抜けにくいベストタイプがおすすめ
- 必ずネコさん用のハーネスを選ぶ
- 素早く簡単に装着できるものが良い
とくに注意してほしいのがハーネスのサイズです。サイズが合わないと抜けてしまうなどの思わぬ事故につながる可能性があります。
ネコさん用のハーネス選びでは、抜けにくさも重要です。ネコさんの体はとてもやわらかく、器用にハーネスを抜け出してしまうことがあります。とくに、紐タイプは抜けやすいので注意が必要だと言われています。ベストタイプでしっかりと体を覆うネコさん用のものが安心です。
また、着脱に手間取るとネコさんのストレスにもなりますので、なるべく素早く、簡単に装着できるものにしましょう。マジックテープで着脱するタイプのハーネスがおすすめです。
ごはんと食器と水分補給
短時間のお出かけなら不要ですが、長時間の場合は食事の準備も必要です。キャットフードと水は少し多めに用意しておくと安心です。
ごはんと食器
ごはんは、ネコさんがいつも食べているものを持っていくようにしましょう。慣れない外出先でストレスを感じているネコさんに、いつもと違うご飯を与えるのはおすすめしません。
ドライフードは、1食分ずつ小分けにしておくと手間が省けます。ウェットフードを与える場合は、1度で食べきれるものにしましょう。
食器にこだわりを持っているネコさんもいますので、いつも使っているものを持っていくことをおすすめします。愛用の食器を持参するのが難しい場合は、事前に持って行く食器で食べる練習をしましょう。持ち歩きには折り畳み式の食器がおすすめです。
移動中の水分補給
ネコさんにも安心なペット用の水か水道水がおすすめです。水道水は殺菌されているので、1日くらいなら安心して与えることができます。
移動中の水分補給にはスポイトを使います。もしくは、ハードタイプのキャリーバッグに取り付けられる給水器を利用するのがおすすめです。給水器を使う場合は、必ずお出かけ前に飲んでくれるか確認しましょう。
トイレと猫砂
ネコさんはトイレに並々ならぬこだわりを持っている動物です。トイレや猫砂が気に入らなければ、おしっこを我慢するネコさんもいます。我慢しすぎると、病気の原因になってしまうこともあるので注意しましょう。
猫砂はいつも使っているものを持っていきます。自分の匂いがついた使用中の猫砂を少しだけ混ぜてあげると安心します。
できれば、トイレも使い慣れているものを持っていくのがベストです。もし、お出かけ用にトイレを用意するならば、1ヶ月くらい前から練習をしておくと良いでしょう。トイレは、持ち歩きに便利なポータブルタイプやお掃除不要の使い捨てタイプがおすすめです。
猫のお出かけを快適にするためのアイテム
移動中のストレスを少しでも減らし、快適にすごしてもらうためのアイテムと方法についてご紹介します。
移動中の猫のストレスを軽減しよう
ネコさんは自分の匂いがついたものがあると安心します。キャリーバッグの中にいつも使っているタオルを敷く、お気に入りのおもちゃを入れるなどしてあげましょう。
キャリーバッグの中に入れるおもちゃは、誤飲の可能性のある紐や飾りなどがついているものは避けてください。
暑さ寒さ対策も忘れずに
冷暖房の効いている室内と違い移動中にできる暑さ、寒さ対策は限られています。
暑い季節には、ネコさんも人間のように熱中症や脱水症になる可能性があります。移動中はこまめな水分補給を心がけましょう。
また、保冷剤や水を凍らせたペットボトル、ひんやりするマットなどをキャリーバッグに入れてあげるのもおすすめです。ただし、保冷剤はネコさんに危険な成分が使われているものもあるので注意が必要です。できれば、保冷剤はさけて凍らせたペットボトルなどで代用しましょう。使うときは、タオルで包んで冷たくなりすぎないようにします。
寒さ対策にはカイロを使う、あったか効果のあるマットを敷く、キャリーバッグの底に段ボールを敷く、キャリーバッグを毛布で覆うなどがあります。
猫の脱走・迷子防止対策もしっかりと
ネコさんが移動中や滞在先で脱走したら、再会できる可能性は低いと言われています。脱走するのは一瞬です。油断せずにしっかりと対策をしましょう。
移動中の脱走防止対策
ネコさんの脱走防止にはハーネスをつける、洗濯ネットに入れるというのが、一般的な方法として紹介されています。しかし、長時間となると、「ハーネスはまだしも洗濯ネットはちょっとなあ」と考える飼い主さんも多いのではないでしょうか。
長距離移動には、キャリーバッグごと包んでしまう方法があります。
- キャリーバッグカバーを手作りする
- ふろしきなどでキャリーバッグを包む
- キャリーバッグを洗濯ネットに入れる
お裁縫が得意な飼い主さんならお気に入りの布で巾着型のカバーを手作りするのも良いかもしれませんね。夏はメッシュ、冬は暖かいフリースなどを使うことで、暑さ寒さにも対応ができます。
ふろしきなどで包む場合は少しばかりコツがいるかもしれません。万が一ネコさんがキャリーバッグから飛び出して暴れても大丈夫なように、バッグの上でしっかりと結ぶ必要があります。
この中でいちばん簡単なのが、洗濯ネットに入れる方法でしょう。市販の洗濯ネットをかぶせてファスナーを閉めるだけでOK!コストも抑えられるのでおすすめの方法です。
おまけ的な方法ですが、落下などでの破損対策として、ガムテープでグルグル巻きにするという飼い主さんもいます。開けたくなったときにどうするのかな?という疑問はありますが、ガッチリと固められる安心感はあるかも?
迷子対策と万が一に備えて準備しておきたいもの
考えたくはないですが、万が一移動中や滞在先でネコさんが脱走してしまったときの準備をしておきましょう。
- 迷子札
- ネコさんの写真
- 連絡先のメモ
迷子対策として必ず準備しておきたいのが迷子札です。ネコさんの名前、電話番号を記載しておきます。飼い主さんの名前も書かれているとベストです。
迷子札のほかにも、弊社で扱っている名前と電話番号を刺繍できる首輪「迷子防止 ねこともカラー」もおすすめです。ぜひ、ご検討ください。
写真はネコさんの毛色や模様、体型などの特徴がわかるもの、飼い主さんと一緒に写っているものの最低2枚は用意しておきましょう。スマホにも同じ写真を入れておくと良いです。
飼い主さんと一緒に写っている写真は、保護された際に愛猫であることを証明するのにも使えます。
また、捜索中に渡すことのできる連絡先のメモを何枚か用意しておきましょう。愛猫に似たネコさんを見た人から連絡をもらえる可能性があります。
移動手段別の注意点とあると便利なもの
車、電車や新幹線、飛行機で移動する際に注意したいこと、あると便利なものをまとめました。
鉄道会社や航空会社によってルールが異なる場合がありますので、事前に確認してしっかりと準備をしておきましょう。
なお、どの移動手段でも食事は出発する3〜4時間前までにすませておきましょう。
自家用車で移動する場合
ネコさんは知らない場所が苦手な動物です。ある日突然、車に乗せられたらそれだけで大きなストレスになります。移動中にネコさんが少しでも安心して過ごせるよう事前に車に慣らしておきましょう。
ネコさんも人間同様に乗り物酔いをすることがあります。乗り物酔いをすると次のような症状が現れます。
- 頻繁にあくびをする
- よだれをたらす
- おもらし
- 嘔吐、下痢
食事は出発の数時間前にすませておくのが基本ですが、空腹だと乗り物酔いをしやすいネコさんもいます。その場合は少しだけ食べさせておくと軽減できるようです。
愛猫が乗り物酔いしやすい場合は、事前に獣医師に相談して酔い止めのお薬をもらっておくと安心でしょう。
運転中は、安全のためにもキャリーバッグを座席にしっかりと固定し、絶対にネコさんを出さないようにします。ネコさんがペダルの下や運転席の座席の下に入り込むと思わぬ事故につながることがあります。
後部座席と運転席を隔てるネットがあると便利かもしれません。ただし、その場合もキャリーバッグに入れるようにしてください。
もし、折り畳み式のケージをおけるスペースがあれば、休憩中にゆったりとすごすことができます。
キャリーバッグから出すときは、窓や扉が閉まっているかを確認し、ハーネスとリードをつけるようにします。リードは短めにし、必ず誰かひとりはネコさんを見ているようにしましょう。
また、車内は簡単に高温になりますから、サンシェードなど日差しを遮るものがあると便利です。
車に乗せるときにあると便利なもの
- 運転席と後部座席を仕切るネット
- 折り畳みケージ
- サンシェードなどの日差しを遮るもの
- 必要に応じて酔い止めの薬
電車、新幹線で移動する場合
ネコさんと一緒に電車や新幹線(以下電車)に乗るには、人間の運賃とは別途料金がかかる場合があります。鉄道会社によりますが、JRではネコさんなどのペットを連れて乗車するときは「手回り品切符290円(2022年5月時点の料金)」が必要になります。有人改札でネコさんを連れていることを申告して購入します。
車内に持ち込めるキャリーバッグのサイズは、一般的に「長さ70cm以内、縦、横、高さの合計が90cm以内」となっています。サイズは鉄道会社によって異なる場合がありますので、あらかじめ確認しておくと安心です。
車と同様、ネコさんにとって電車も知らない怖い場所です。お出かけ前に何度か電車に乗る練習をして大丈夫か確認しておきましょう。
電車では、ネコさんが安心できるようにキャリーバッグにタオルなどをかけておくのがおすすめです。
また、いつも食べているおやつやお気に入りのおもちゃがあると気を紛らわすのに便利です。
電車、新幹線に乗せるときにあると便利なもの
- 好物のおやつ
- お気に入りのおもちゃ
- キャリーバッグにかけるタオルなど
- 必要に応じて酔い止めの薬
飛行機で移動する場合
ネコさんを飛行機に乗せる場合は、基本的に規定のキャリーバッグに入れて貨物室に預けることになります。国際線は航空会社によっては機内持ち込みが可能です。
また、スターフライヤーは一部の便で国内線でもペット同伴サービス(機内持ち込み)をおこなっています。
PeachやJetstarなど一部の航空会社ではペットの預かりをおこなっていませんので注意してください。
また、ヒマラヤンやエキゾチックなどの短頭種は、航空会社や季節によっては乗せることができない場合があります。
キャリーバッグはレンタルをおこなっている航空会社もありますが、ネコさんは自分の匂いがついている方が安心できます。事前にキャリーバッグに慣らし、持参することをおすすめします。利用可能なキャリーバッグのサイズは航空会社によって異なりますので確認しましょう。
また、とくに夏の暑い時期は搭乗時間にも注意をしてください。ネコさんが乗る貨物室は客室と同様の空調管理をおこなっていますが、外気温に影響されやすいと言われています。なるべく暑い時間帯は避けるようにするのが賢明です。
また、車同様に乗り物酔いをすることがありますので、酔いやすいネコさんは獣医師に相談することをおすすめします。
飛行機に乗せるときにあると便利なもの
- 航空会社規定サイズのキャリーバッグ
- キャリーバッグに敷く愛用のタオルなど
- 給水器
- 必要に応じて酔い止めの薬
お出かけの快適度は事前準備で決まる!
ネコさんとのお出かけが快適になるかどうかは、事前の準備で決まると言っても過言ではありません。
必要なもの、あったら便利なものをリストアップして忘れ物がないようにしましょう。公共の交通機関を利用する場合は、問い合わせて最新の情報を確認することをおすすめします。
お出かけの際には、ネコさんの体調にも注意をしましょう。もし、いつもと違う様子が見られたら無理せずにお出かけを中止する勇気も必要です。