ご存知ですか?日本の猫の高齢化が進んでいます

日本の猫の高齢化(平均寿命が伸びているグラフ)

この10年で猫の寿命は+0.5歳。
2008年から2017年までの猫の平均寿命の推移を調査したところ、この10年で大きく延びていたことがわかりました。猫は0.5歳(6ヶ月)の延びで、人間の年齢に換算すると猫は約3~3.5歳分の延びということになります。
出典『アニコム 家庭どうぶつ白書2019』

 

高齢猫の体の変化

写真は猫社員ちゃっくん。加齢に伴い毛がぼさぼさしてきました。
成猫の毛は艶とこしがある
ちゃっくん7歳のとき

老猫特有の年寄り猫の毛割れ
現在のちゃっくん15歳

 

高齢猫ちゃっくんの老化現象

日々の観察より。
老猫特有の体の変化

  • 毛艶が悪くなり毛割れするようになった。
  • 若い頃に比べお手入れの頻度が減った。
  • 違う色のヒゲが生えてきた。
  • 硬くて粒の大きいカリカリが苦手になった。
  • ご飯を吐き戻すようになった。
  • ご飯を食べるようが減った。
  • 毛の生えていない箇所にシミを発見。
  • 若い頃はものすごい速さで上り下りしていた階段を一段一段ゆっくり、じっくり慎重に。
  • 爪とぎをあまりしなくなった。
  • 体温調整がうまく出来ないのか寒がりになった。
  • 若い頃より痩せてきた。
  • 筋力の衰え?以前は自力で開けていた戸を開けることが出来ず飼い主を呼ぶようになった。
  • 歯の色がだんだんくすんできた。
  • 口が臭くなってきた。
  • 目やにが出ているときがある。

 

健康長寿応援!高齢猫のために出来ること

ネコの幸せそうな様子
いつまでも健康で長生きして欲しい。猫さんの幸せが飼い主の幸せ。
高齢猫さんに快適に暮らしていただくため、私たち飼い主が出来ることはないか考えました。

 

高齢猫の食事環境の見直し

(1)硬くて粒の大きいカリカリが苦手になった

猫が高齢になってくるとカリカリ(ドライフード)を上手に飲み込めないようです。
ちゃっくんも飲み込めず、すぐ吐くようになりました…
カリカリのドライフード
老猫用ドライフードを与えていますが粒が大きいようで、もっと小さくしたらどうだろうと試してみました。
カリカリのドライフードを粉砕
粉砕し粒を小さくしてみたところ、食べやすくなったのか吐かずに食べるようになりました。

高齢猫にカリカリを食べてもらうための工夫

粉砕方法はコチラ>>


(2)ご飯を吐き戻す

ここに2枚の写真があります。1枚目の写真は食器を床に直置きの様子。2枚目は台の上に食器を載せた様子です。比較してください。
ネコ食器の直置き
高齢猫の吐き戻しの原因の1つに、食器を床に直置きの姿勢によってお腹が圧迫されご飯が逆流することがありました。
ネコの器を専用の台に載せた様子
逆流を防ぐため食器台を使うと食べやすい高さになり高齢猫の体への負担を軽減します。

高齢猫の吐き戻し対策

吐き戻し対策の食器台はコチラ>>


(3)ご飯を食べる量が減った

年とともに食欲も落ちてきますが少しでも食べてもらいたい。と願うばかりです。
猫の習性に配慮し作られた高齢猫さんが食べやすい食器を使うと食べる量が増えるかもしれません。お客さまから寄せられた2枚の写真をご紹介。
食べづらい食器で器の外にフードがこぼれ落ちている様子
一般的な食器を使うと、食器の外にご飯がこぼれ食べたくても食べることが出来ない・・・

最後のヒトクチまで食べやすい食器を使うと溢れないし常に中央にご飯がある状態を保つことができる
ネコ専用の食器を使うと、食器の真ん中にご飯が常にある状態になり食べやすいです。特殊形状により器の外にご飯が溢れることもありません。

高齢猫の食欲減退対策

高齢猫に配慮された食器はコチラ>>


高齢猫の爪のお手入れ

爪とぎをあまりしなくなった

爪とぎ台の表面を撫でているような力のはいっていない爪とぎ。
爪とぎの姿勢になり研ぎたい気持ちはあるが力が入らないのか、若ころに聞こえた「バリバリ」「ガリガリ」といった思いっきりのいい音はしなくなりました。
気づくと爪が伸び内側に丸まってしまい肉球に刺ささり怪我をしていることがあります。

猫の剥がれ落ちた爪
爪とぎ場の近くでよく見かける剥がれ落ちた猫の爪サック。
爪とぎをしないと古い爪が剥がれ落ちず分厚い爪になってしまいます。

高齢猫の厚くなった爪を切るのは大変です。
切れ味の良い爪きりを使わないと切れず
切れないから一回で切り落とす事ができず何度も同じところを切ることによりネコが嫌がったり
切るときの衝撃が大きくネコが驚いたり
厚い爪に対応した爪きりを使わないとそもそも爪をカットする事ができません。

高齢猫の爪に対応した可動域
高齢猫の爪に対応した可動域。最大15ミリまで刃が開くので高齢猫の厚い爪も楽に切ることが出来ます。

高齢猫の爪のお手入れ

高齢猫の爪に対応した爪きりはコチラ>>


高齢猫の室内環境

体温調整がうまく出来ないのか寒がりになった。

全身毛では覆われているものの「寒い寒い」と言っている声がいつも聞こえるくらい、ちゃっくんは寒がりになりました。
寒がりなネコ
一緒にいられるときは様子をみながら温度調整出来ますが、お留守番をお願いするとき暖房をつけっぱなしだと火事も心配です。電気コードかじったりも怖いところです。

寒がりになった高齢猫さんへ

お留守番時、電気を使わず
安全に暖かく過ごす方法はコチラ>>



高齢猫のお手入れ環境の見直し

若い頃に比べお手入れの頻度が減った

歳を重ね自分でお手入れをする回数が減ったように思います。
体のチェックもかねてブラッシングをするのをコミュニケーションの一つに楽しんでいます。
ブラシ選びですが、若い頃に比べ体のお肉も落ち痩せてくるので刃があたって痛くならないよう優しいものを選んでいます。

ファーミネーター
若い頃は大好きでしたが痩せてきてからは痛がるようになりました。
ピロコーム
肌に直接あたらないカーブを帯びたものを好む様になりました。

高齢猫のお手入れをサポート

痛くないブラシはコチラ>>


高齢猫さんのストレスを軽減

警戒心の強いネコさんは新しい用品に慣れるまで強いストレスになると言われています。
高齢猫は特にもその傾向があります。
日々使う日用品も永く使えるものを与えるだけでネコさんのストレスを軽減することが出来ます。

がりがりボード
例えばこの爪とぎは、ちゃっくんが小さい頃から、ずーっと使っている愛用品です。

がりがりボードの製造直後と7年使用後の比較
今はお星さまになった歴代ネコさん なるとさん(1997年生)、ぽんちゃん(2005年生)皆で世代を越えて使っていました。時間の経過とともに木の色が変化するのもまた楽しみの1つです。

がりがりボードを取り合いになるほどお気に入りの様子
写真は爪とぎを取り合う、ぽんちゃん(グレ白ねこさん)と、なるとさん(茶トラ)

爪とぎを見ると、なるとさん、ぽんちゃんの記憶が蘇り一緒に過ごした時間の証として思い出深いです。

高齢猫のストレスを軽減

一生モノの爪とぎはコチラ>>


まとめ

この記事では、実際ちゃっくんとの暮らしの中で取り入れているものをご紹介いたしました。

紹介した情報・商品まとめはコチラ>>