爪を切る猫
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ネコさんの爪切りってどうやればいいの?

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飼い主が切っていいものなの?

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どこまで切ればいい?ネコさんは痛くない?

室内飼いの場合、ネコさんの爪切りは必須です。しかし初めて爪切りに挑戦する飼い主さんや爪切りに慣れていない飼い主さんは、いろいろと戸惑うことがあるかもしれません。

この記事では、ネコさんの爪切り手順や爪切りの必要性、失敗しないコツ、おすすめの爪切りグッズなど、知っておきたい「猫の爪切り」の知識をひとまとめにしました。

これからネコさんの爪切りに挑戦する飼い主さんや、爪切りに苦戦する飼い主さんのお役に立てれば幸いです。

こんな人におすすめ

✔ ネコさんの正しい爪切りの方法や頻度などが知りたい
✔ ネコさんの爪切りはなぜ必要なのかを知りたい
✔ 猫用爪切りの選び方を知りたい
✔ ネコさんの爪切りを成功させるコツが知りたい
✔ おすすめグッズがあれば知りたい

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この記事の目次

【nekozuki動画】猫の爪の切り方をチェック!

まずは動画で、ネコさんの爪切りの仕方を確認しましょう。

猫社員ちゃっくんの爪切りのようす。高齢ネコです。

猫の爪切りで用意するもの

ネコさんの爪切りに必要なものは、猫専用爪切りと、万が一出血したときのためのガーゼや止血剤です。

また、必要に応じて爪切りを安全かつスムーズに行うためのグッズや、ネコさんを落ち着かせるためのおやつなどを用意します。

愛猫の爪切りでお困りの飼い主さんへ。

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猫の爪の切り方手順

ネコさんの爪切り手順は、大きく4ステップあります。

1.膝に乗せる

爪切りをする猫

爪切りを始めるときは、まずネコさんを落ち着かせることが大切です。

ネコさんを優しく抱き、飼い主さんの膝の上に乗せ、リラックスできる姿勢を作りましょう。このとき、ネコさんを落ち着かせるまたは気をそらすためのグッズが必要でしたらご準備のうえ、活用してください。

2.爪に異常がないか確認

猫の爪をチェックする

ケガをしているところはないか?割れているところはないか?など、事前にチェックします。

3.尖っている部分を切る

猫の爪を切る

肉球をやさしく押して爪を出し、先端から1~2mm程度の尖った部分を切ります。

血管部分まで切らないように注意!※詳しくは後述しています。

猫の爪 肉球を押す

ネコさんの爪は、普段は手の中にしまわれています。肉球をやさしく押すと、このようにちょきっと爪が出てきます。

4.終わったら褒める

爪切りをして褒められる猫

上手に切れたらたくさん褒めてあげてください。このときにご褒美をあげるのも効果的です。

ネコさんにとって爪切りが嫌なイメージにならないように配慮できると良いですね。

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上記はネコさんが起きているときの爪切りの方法です。

爪切りの間、大人しくしてもらえればこの方法で問題ないですが、もし難しい場合にはネコさんが寝ているときに試してみたりもふもふマスク」などのグッズを活用したりするのもひとつの手です。

ネコさんが嫌がらずに爪切りができる方法を、いろいろと模索してみてください。

猫の爪切りはなぜ必要?

結論から言えば、室内飼いのネコさんは爪切りが必須です。外に出るネコさんは木に登ったり獲物をつかまえたりするのに鋭い爪が欠かせませんが、室内で暮らすネコさんは爪を使う機会がないからです。

ここでは、ネコさんの爪切りの必要性について、詳しく見ていきましょう。

猫の爪の構造

まずはネコさんの爪の構造を把握しておきましょう。

猫の爪の構造

爪切りを嫌がるネコさんがいますが、そもそも爪を切ることで痛みを生じているのでは……?と心配されている飼い主さんも、なかにはいらっしゃるかもしれません。

ネコさんの爪の中には「クイック(quick)」と呼ばれる血管や神経組織が通っていますが、これに触れない限り、痛みを伴うことはありません。

ネコさんの爪を見てみると、爪の根本からピンク色の筋が通っているのがわかります。この部分を切ってしまうと血が出てしまうので、爪先を観察してから切るようにしましょう。

また、ネコさんの爪の本数は、前足・後ろ足をあわせて全部で18本あります。

前足の爪は左右5本ずつ、計10本。

猫の爪の本数

後ろ足の爪は左右4本ずつ、計8本です。

猫の後ろ足の爪の本数

爪切りと爪とぎの違い

インターネットやSNSで「ネコさんは爪とぎをするから、爪切りの必要はない」と言われることがありますが、実は間違いです。爪とぎと爪切りにはそれぞれ違った役割があります。

爪とぎ:爪の古い層をはがし、新しい爪を出す
爪切り:とがった爪を切る

爪とぎは、爪をとぐことで古い層(角質)をはがし、新しい爪を出す役割を果たします。ガリガリ爪とぎをしていると爪が削れていきそうなイメージがありますが、ネコさんの爪はいくらといでも鋭いままです。

また、爪とぎにはマーキングの役割もあると言われており、ネコさんにとって爪とぎは、本能的な行動であるともいえます。

それに対して爪切りは、先端の鋭い部分を切る目的で行います。伸びすぎた爪を飼い主さんの手によって意図的に短くしてあげることで、ネコさんや飼い主さん、家具などへの物理的なダメージを最小限に抑えるのが狙いです。

爪切りをしないことによるリスク

ネコさんの爪切りをせず、伸ばしたままにすることによって起こり得るリスクには、以下のようなものが挙げられます。

猫の爪切りをしないリスク

カーペットやソファなどに引っかかるリスク

鋭くなりすぎた爪がソファなど布製の家具に引っかかり、ネコさんの身動きがとれなくなったりケガをしたりする可能性があります。また、壁やソファなどで爪とぎをして、ボロボロになってしまうことも考えられます。

飼い主さんやネコさん自身を傷つけるリスク

爪を切らないでいると、ネコさんが体をかく際に傷つけてしまったり、飼い主さんや他の同居ネコさんを傷つけてしまったりすることもあります。

猫ひっかき病などの感染症リスク

室内飼いの場合は稀なケースですが、引っかかれた飼い主さんの傷口に細菌が入ることで「猫ひっかき病」や「パスツレラ症」といった感染症にかかる可能性もゼロではありません。予防には定期的な爪切りが効果的だと言われています。

巻き爪になり肉球に刺さるリスク

ネコさんの爪はカーブしながら伸びていくため「巻き爪」になり、伸びすぎると肉球に刺さってしまうことがあります。爪が肉球に刺さると痛みを伴うだけでなく、出血したり炎症を起こしたりとネコさんに大きな負担がかかります。

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とくに老ネコさんは自分から進んで爪とぎをしなくなるため、古い層がはがれづらくなり、爪が太くなる傾向にあります。

定期的に爪切りをすることは、飼い主さんとネコさんの健やかな生活を守るうえで大切なことなのです。

猫の爪切りに挑戦する前に準備すること

猫の爪切りの準備

いざ爪切りをしようと思っても、すべてのネコさんがすんなり切らせてくれるとは限りません。爪切りに挑む前に、ネコさんに慣れてもらうための準備が重要です。

足を触られるのに慣れてもらおう

前提として、以下のような理由から足を触られることを嫌がるネコさんが多いです。

  • 足はネコさんにとっての「武器」である
  • 足をつかまれる=逃げられないので危険と判断する
  • できれば子ネコさんのうちから、足や肉球を触らせてもらう練習をして慣らしていくことが理想です。

    ネコさんがリラックスしているときに優しく足を撫で、嫌がる様子を見せる前にやめます。こうした小さな積み重ねを繰り返すことで、「足を触られても大丈夫」とネコさんに理解してもらいます。

    もし抵抗を示したときは無理に続けず、いったん離れるのがポイントです。ネコさんの性格によって慣れる早さは異なるため、そのコに合わせたペースで徐々に慣らしていきましょう。

    爪切りに最適なタイミングを見極める

    ネコさんの性格やライフスタイルによって、爪切りに最適なタイミングも異なるかと思います。

    「ネコさんがうとうとしているときが狙い目」などと言われることもありますが、ネコさんによっては寝ているときに爪を切られることを強く嫌がるコもいるでしょう。

    はじめのうちは遊んだ後や食後など、さまざまなタイミングで試してみる必要がありますが、いずれも無理に決行せず、ネコさんの反応を確認しながら少しずつ慣らしていくことが大切です。

    「うちのコ」の様子をよく観察し、ストレスなく爪切りができるタイミングを見極めてあげてください。

    猫用爪切りの種類と選び方

    猫の爪切り

    ネコさんの爪切りは、できれば専用の器具を用意するとよいです。人間用の爪切りだと、爪が割れてしまったり、うまく切れず傷つけてしまったりすることが考えられます。とくに爪切りが苦手で大暴れしてしまうネコさんには、ネコさん専用の爪切りがおすすめです。

    ここでは、ネコさん専用の爪切り器具の選び方について見ていきましょう。

    猫用爪切りは全部で5種類ある

    ネコさん専用の爪切りには、以下の5種類のタイプがあります。

  • ハサミ型
  • ギロチン型
  • ニッパー型
  • ピコックタイプ
  • 電動やすり型
  • それぞれの特徴について、解説していきます。

    ※以下、参考情報として他社製品を一部ご紹介しています(アフィリエイトリンクを含みます)。
    これらの製品は弊社で実際に使用・推奨しているものではなく、あくまで情報提供を目的としたものです。ご購入にあたっては、ご自身で情報を確認の上、ご判断ください。

    ハサミ型

    ハサミ型の猫用爪切りは初心者でも扱いやすく、爪切りに慣れていない飼い主さんに向いています。とくに子ネコさんや若いネコさんなど、やわらかい爪に適しており、力を入れずに軽くカットできる点がメリットです。

    一方で、親指の爪や厚くなった老ネコさんの爪など、硬い爪は切りづらさがあるかもしれません。

    ハサミ型爪切りの商品例
    「猫壱 ストレスなくスパッと切れる猫用爪切り 日本製」

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    ギロチン型

    ギロチン型は、ネコさんの爪を刃先の穴に通してハンドルを握り、刃をスライドさせてカットする仕組みの爪切りです。力を入れずにスムーズに切れるため、手が疲れにくいのが特徴です。とくに、爪がしっかりしてきた成ネコさんの爪を切るのに適しています。

    商品によっては爪先の血管や神経が見えにくかったり、爪を通す穴が小さすぎたりといったデメリットもあり、ある程度の慣れが必要になるでしょう。

    ギロチン型爪切りの商品例
    「廣田工具製作所 ペット用つめきり [ZAN] ギロチンタイプ M サイズ」

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    ニッパー型

    刃先でネコさんの爪をはさんで切るニッパー型の爪切りは、爪の先を確認しながら少しずつ切れるのが特徴です。力を入れやすく、爪の厚みや硬さに関係なくサクッと切れるため、子ネコさんから爪が厚めの老ネコさんまで、ネコさんの年齢を問わず使い続けることができます。

    商品によっては爪を切るときの音が大きくなり、ネコさんを怖がらせてしまうことがあるかもしれません。

    editer_logo

    nekozukiでは、ニッパー型爪切り「ねこずきつめきりを取り扱っています。扱いやすく切れ味がよい、切るときの衝撃や音が少ないとご好評いただいている商品です。

    ねこずきつめきり

    抜群の切れ味で衝撃が少なく、爪切りを嫌がる猫さんのストレスを軽減。詳細はこちら

    ピコックタイプ

    刃先がアルファベットの「C」のような形になっている爪切りで、太い爪や巻き爪のネコさんでも切りやすいのが特徴です。鳥のくちばしのような独特な刃の形状で、爪を包み込むように挟んでカットできるため安定感がありますが、ギロチン型と同じく扱いには慣れが必要となるでしょう。

    ピコックタイプ爪切りの商品例
    「廣田工具製作所 爪とぎ ペット用つめ切り ピコックタイプ」

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    電動やすり型

    ネコさんの爪先をやすり部分に当て、電動で少しずつ削るタイプの爪切りです。爪を一気にカットしないため、爪を削りながら長さや形を調整でき、深爪が心配な飼い主さんにも向いています。

    また「仕上がりがきれい」といったメリットもありますが、削れるまでに時間がかかるうえ、モーターの音や振動をネコさんが嫌がることがあります。ネコさんが慣れるまでに時間がかかるかもしれません。

    電動やすり型爪切りの商品例
    「メルランド (Merland) ペット用 電動爪トリマー 電動爪やすり」

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    爪切りタイプ特徴向いている人・ネコ注意点
    ハサミ型扱いやすい。初心者向け初心者、子ネコ~成ネコさん硬い爪には不向き
    ギロチン型スピーディーなカットが可能爪切りに慣れた飼い主さん、成ネコさん爪を切る位置を定めるのに慣れが必要
    ニッパー型切れ味がよく、すべての年齢層のネコに対応初心者~慣れた飼い主さん、全年齢層のネコさん大きな音が出る製品もあるため注意
    ピコックタイプ巻き爪や厚い爪もカットしやすい老ネコ、巻き爪のネコさん持ち方や操作に慣れが必要
    電動やすり型深爪リスクが低く、仕上がりがきれいモーター音や振動に敏感でないネコさん削るのに時間がかかる

    失敗しない猫用爪切りの選び方

    さまざまな種類の爪切りがあるなか、どれが適しているのか見極めるのは難しいかもしれません。爪切り選びに悩んだときは、以下のポイントに着目しながら選んでみてください。

    1.ネコさんの嫌がり度や飼い主さんの慣れ具合を考える
    2.重さや形状、刃の形を比較する
    3.ネコさんの爪の硬さや形状に合ったものかを考える

    まずはネコさんの性格を考慮しましょう。たとえば神経質なネコさんには、切るときの音が小さいものやスムーズに切れる切れ味のよいタイプがおすすめです。

    次に、飼い主さん自身が扱いやすいかどうかも確認してください。扱いづらく爪切りに時間をかけてしまうと、拘束される時間をネコさんが嫌がる可能性が高まるからです。

    また爪を挟む部分がしっかりと見えているか、切れ味が落ちにくい材質かどうかといった点も判断材料になります。

    最初は複数のタイプを試してみて、自分とネコさんに合ったものを探ると良いでしょう。

    猫の爪を切るときの注意点

    続いて、ネコさんの爪を切るときの注意点について解説していきます。

    ネコさんの爪切りでは、とくに「血管や神経」まで切らないように注意する必要があります。

    血管や神経を切らないように注意する

    ネコさんの爪には、神経と血管が通っている「クイック」という部分があります。ここを切ってしまうと出血し、痛みを伴うため、透明の鋭い部分だけを切るようにしましょう。

    猫の爪

    ネコさんの爪をよく見てみると、爪の根本からピンク色の筋が通っているのがわかります。

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    爪が黒いネコさんなど、場合によっては血管の部分が見えないことがあります。

    その際は、肉球の高さを目安にして少しずつ切り進めていくとよいでしょう。

    血が出てしまったら止血する

    爪を切りすぎて出血してしまった場合には、清潔なガーゼで圧迫してください。2~3分ほど圧迫すれば、自然に血が止まります。

    不安な方はペット用の止血剤を用意しておくのもよいでしょう。止血剤はインターネットやペットショップで購入できます。

    手元に止血剤がない場合には、コーンスターチや片栗粉でも代用可能です。止血を試みても血が止まらない場合には、すぐに病院へ行きましょう。

    愛猫が活発な時間帯は避ける

    猫がソファーで爪を研ぐ

    ネコさんによって活発な時間帯は異なります。遊びたいときや空腹時など、ネコさんが落ち着かないときに爪を切ろうとすると、動き回ったり不機嫌になったりして失敗するリスクが高まります。

    またネコさんの気分が乗っていないときに無理やり爪切りをすると、ネコさんにとって爪切りの時間が嫌なものになってしまい、その後の爪切りタイムを激しく嫌がる可能性もあります。これから爪切りのタイミングを見計っていく段階であっても、ネコさんが活発な時間帯は避けたほうがよいでしょう。

    無理はしない

    嫌がるネコさんを押さえつけるなどして爪を切ろうとすると、飼い主さんにもネコさんにも、大きなストレスになります。爪切りを嫌がり、暴れてしまうネコさんは多いです。みなさんトライ&エラーを繰り返して、双方にとって負担がかからない方法を、時間をかけて見つけています。

    爪切りが苦手なネコさんには、たとえば一度にすべての爪を切るのではなく、何回かに分けて切るのもひとつの方法です。ネコさんが「爪切りは怖くない」と学習できるよう、少しずつ慣れさせていきましょう。

    猫の爪切りを上手におこなうコツ

    ここでは、ネコさんと飼い主さんがともにストレスを感じずに爪切りを終えられるためのポイントについて解説します。

    1.切れ味のよい爪切りを使う

    猫用 切れ味の良い爪切り

    爪切りを成功させるには、切れ味のよい爪切りが必須です。

    切れ味の悪さゆえに何度も切り直したり、時間がかかったりすると、ネコさんは爪切りをストレスに感じてしまいます。

    また、切るたびに「バチンッ!」と大きな音がする爪切りを使用すると、ネコさんは音を怖がって爪切りを嫌がるかもしれません。

    切れ味のよい爪切りであれば、サクサク切れるので、大きな音でネコさんを怖がらせることも爪切りに時間をかけることもありません。使いやすさに配慮されたものを選べば、飼い主さんの負担も減り、爪切りを面倒に感じることもなくなるでしょう。

    2.リラックスできる環境を作る

    リラックスする猫

    爪切りをするときは、ネコさんが落ち着ける環境作りも大切です。飼い主さんの匂いがついたタオルやブランケットなどで包んであげたり、背骨にそってやさしくなでたりして、ネコさんがリラックスできる環境を作りましょう。

    ネコさんがうっとりしはじめたら、爪先を触って嫌がらないか確認してみてください。時間帯はネコさんがよく眠るお昼がおすすめです。ネコさんが活発になりがちな夜や明け方は避けましょう。

    3.何回かに分けて切る

    何回かにわけて猫の爪を切る

    ネコさんが爪切りに慣れていないうちは、何回かに分けて切るのがおすすめです。ネコさんにとって爪は生きる上で欠かせないもの。その爪を切られるとなると、どんなに飼い主さんのことが好きでも、本能的に不安を感じてしまうのです。

    大切なのはネコさんが嫌がったらやめることです。一度にすべての爪を切ろうとせず、何日かに分けて少しずつ切るようにして、慣らしてみてください。

    4.切るときは足の小指から

    猫の爪を切る順序

    ネコさんの爪切りをするときは、足の小指から切るのがおすすめです。多くのネコさんは、手と親指(狼爪)の爪切りを嫌がるようです。

    いつも手からとりかかっていた、親指から切っていたという方は「足の小指から切る」ことを試してみてください。

    5.成功したら褒める

    褒められる猫

    爪切りに関して少しでも前進できたら、めいっぱい褒めてあげましょう。

    手足に触らせてくれた、爪を触っても嫌がらなかった、エリザベスカラーを着けられたなど、どんなに小さなことでもかまいません。

    「がんばったね」「おりこうさんだね」と声をかけて、おやつをあげたりお気に入りのおもちゃで遊んだりして、ネコさんをやさしくなでながら褒めてあげてください。

    ネコさんが「爪切りを頑張ったら嬉しいことがあるかも!」と思ってくれたり、爪切りに慣れてくれたりすれば、今後の爪切りもスムーズにいくでしょう。

    みんなどうしてる?猫の爪切り頻度。飼い主にアンケート!

    「どのくらいの頻度で爪を切ればいいのか」というのも、多くの飼い主さんが悩むポイントです。nekozukiでは以前「ネコさんの爪切り頻度アンケート」を実施しました。

    数字としてはおおむね2〜4週間に1回という飼い主さんが多いですが、もっとも多かった回答は「伸びたと感じたら(切る)」というものでした。

    いつも一緒にいる飼い主さんが、ネコさんの様子を観察しながら、適度にケアしてあげるのが理想だといえますね。

    とはいえ、おおよその目安を知りたい飼い主さんもいらっしゃるかと思います。

    以下、ネコさんの年齢別の爪切り頻度の目安について解説していきます。

    子猫の場合

    子ネコさんは成長が早く、体も小さいため、爪の伸びも比較的早い傾向があります。また好奇心旺盛で動きが激しいので、思わぬ傷を作らないためにも、こまめに様子を見てあげると安心です。

    頻度としては、2週間に1回程度を目安にするとよいでしょう。まだ慣れないうちは少しずつ切るようにしてネコさんの負担を減らします。

    成猫の場合

    成ネコさんの場合、運動量や爪とぎの回数によって変わりますが、一般的には2〜4週間に1回程度のペースで爪切りしている飼い主さんが多いです。

    室内飼いだと自然に爪が削れにくいため、ネコさんの爪の伸び具合をチェックしながらスケジュールを調整してみてください。

    老猫の場合

    老ネコさんになると運動量が減り、爪とぎの機会も少なくなるため、爪が分厚くなる傾向にあります。2週間に1回程度を目安に、こまめに確認してあげるのが理想です。

    また関節の痛みなどが生じ、思うように動けない場合もあるため、無理なく定期的に爪を確認してあげることが大切です。ケガや病気がある場合は獣医師に相談して、最適な頻度を見極めてあげましょう。

    猫の爪切りのお悩みを解決するためのグッズ紹介

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    ネコさんの爪切りの方法がわかった!さっそく実践してみよう

    そんな飼い主さんの意気込みとは裏腹に、ネコさんが嫌がりうまく爪を切らせてもらえないことも往々にしてあります。

    ここまでの説明のとおり、ネコさんは足を触られるのが苦手であったり、本能的に爪を切られるのを嫌がったりする傾向があり、飼い主さんは爪切りに苦戦するかもしれません。

    どうしても爪切りが難しい場合には、補助グッズを活用するのもひとつの手です。

    ここでは、nekozukiが飼い主さんのお悩み解決のために開発したさまざまなグッズをご紹介します。

    爪切りを嫌がるネコさんに「もふもふマスク」

    nekozukiのもふもふマスク

    もふもふマスク」は、「目元を覆うことで視界が遮られて隠れているような気分になり安心する」というネコさんの習性をいかして作った、ネコさんの爪切り専用マスクです。

    多くの飼い主さんにご愛用いただいており、2020年にはグッドデザイン賞を受賞しました。着け外しはマジックテープで簡単。子ネコさんから鼻ぺちゃネコさんまでご愛用いただけます。

    愛猫の爪切りでお困りの飼い主さんへ。

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    nekozukiの「もふもふマスク」詳細はこちら

    ネコさんの爪切りにお困りの方にこそ手にとってほしい

    「もふもふマスク」は、爪切りにお困りのお客様から寄せられたご相談をもとに生まれました。

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    うちの子は爪切りが大嫌いで大暴れします。飼い主も噛まれ爪切りが出来ない日々です。肉球に爪が入り込み動物病院に連れて行くもやはり大暴れし、麻酔をかけられて爪切りを終えました。これからも一生爪切りの度に麻酔を使うかと思うとネコへの体の負担が心配です。

    「もふもふマスク」はネコさんと、その飼い主さんを考えて作った商品です。

    もふもふマスク開発秘話

    材料はすべて国産です。マスクの外側にはオーガニックコットンを、ネコさんに触れる内側部分には、人間の赤ちゃんでも使えるガーゼを使いました。

    ひとつひとつ岩手の縫製職人が手作りした愛情たっぷりのマスクです。爪切りでお困りの飼い主さん、ぜひお手にとって確かめてください。

    大暴れするネコさんに「フェザーカラー」

    猫のエリザベスカラー

    爪切りで大暴れするネコさんにエリザベスカラーを着けると、途端に落ち着くことがあります。理由は視界が狭まり、安心するからです。これはネコさんの本能に関係しています。

    しかし、エリザベスカラーというと「うちの子は嫌がるのよね」「見た目がかわいそう……」といったお声を耳にします。

    nekozukiがネコさんのことを想い作り上げた「フェザーカラー」は、エリザベスカラーが苦手なネコさんにこそおすすめしたい商品です。

    軽くて柔らかいエリザベスカラー
    「フェザーカラー・布スタンダード」

    ぶつかっても衝撃がない軽くて柔らかい素材なので、ごはんも遊びもお昼寝もいつも通り。
    詳細はこちら

    editer_logo

    ネコさんの爪切りにおすすめなのは「フェザーカラー 布」。やわらかさと軽さが魅力のエリザベスカラーです!

    着け外しは特殊なマジックテープで毛が絡まることもなく、楽々。一般的なエリザベスカラーの半分ほどの軽さなので、ネコさんもリラックスして爪切りに挑めるでしょう。

    より視界を狭めたい場合は「フェザーカラー 全面しん」がおすすめです。軽さや着け心地はそのままに、布タイプよりも硬さと高さがあります。ネコさんが大暴れして飼い主さんにかみついてしまうのも防げるでしょう。

    抜群の切れ味。SUWADA×nekozuki「ねこずきつめきり」

    SUWADA社製 ねこずきつめきり

    切れ味のよい爪切りをお探しなら、「ねこずきつめきり」がおすすめです。

    ねこずきつめきりの特徴
  • さくっと切れる、ばつぐんの切れ味
  • 分厚くなった爪にもストレスなく使える
  • 1ミリ単位の調節で初めての爪切りも安心
  • 「ねこずきつめきり」を作っているのは、さまざまな美しい「切る」を作り続けている諏訪田製作所(SUWADA)。左右の刃がぴったりと合う「合刃」技術で、分厚い爪でもさくさく切れます。

    ニッパータイプで1ミリ単位から切れるので、爪切りでネコさんを傷つけてしまわないか、ご不安な方でも安心してお使いいただけます。ネコさんの負担を少しでも減らしたい方、爪切りの時間を短くしたい方におすすめです。

    ねこずきつめきり

    抜群の切れ味で衝撃が少なく、爪切りを嫌がる猫さんのストレスを軽減。詳細はこちら

    猫の爪切りよくあるトラブル&対処法

    最後に、ネコさんの爪切りについてよくある質問やトラブルへの対処法をQ&A形式でご紹介します。知っておくことでいざというときに役立つので、ぜひご確認ください。

    Q1.猫が爪切りを嫌がって暴れてしまう。

    A.ネコさんが爪切りを嫌がる理由には、さまざまなものがあります。

    ネコさんが爪切りを嫌がる理由(一例)
  • 足を触られるのが苦手
  • 爪切りの音が苦手
  • 本能的なもの など…
  • まずはネコさんが嫌がる理由を探り、原因に応じて対処する必要があります。足を触られるのが苦手なネコさんは、まず肉球を触らせてもらう練習からすること、拘束されるのが嫌なネコさんには短時間で終わらせる工夫をすることなどの対処法が挙げられます。

    嫌がるときには無理をせず、一旦中断しても問題ありません。爪切りが苦手なネコさん、飼い主さんは多いです。焦らず、少しずつ慣らしていきましょう。

    Q2.爪切りに失敗して血が出てしまった!

    A.焦らずに、ガーゼやコットンで圧迫しましょう。止血剤があればあわせて使用します。2~3分程度で血が止まり、ネコさんも痛がる素振りを見せなければ自宅ケアで様子を見ても大丈夫です。もし痛みが続いたり、大量に出血するようであれば速やかにかかりつけの動物病院を受診しましょう。

    飼い主さんもパニックにならないよう、爪切りの際にはあらかじめ止血セットを手元に用意しておくと安心です。

    Q3.爪が伸びすぎて肉球に傷がついてしまった……

    A.とくに老ネコさんに多くみられる現象ですが、大きくカーブした状態で伸びた爪が肉球に刺さり、傷ができてしまうことがあります。

    痛みを伴うため歩きづらかったり、傷ついた肉球から出血したりといったトラブルも考えられます。肉球が傷ついてしまったときは、炎症を起こす可能性も考えられるため、動物病院を受診し適切な処置を受けましょう。

    Q4.どうしても自分で切れない場合は?

    A.ネコさんが暴れて手に負えないときなど、どうしても爪切りが難しい場合はトリミングサロンや動物病院などでプロにお任せするのもひとつの手です。

    しかし激しく嫌がるネコさんへの爪切りは危険なため、トリミングサロンなどでは断られることもあります。また動物病院での爪切りは、場合によってはネコさんに麻酔をして爪切りをすることもあるようです。

    ネコさんの負担を考えると、いずれは飼い主さんが自宅で爪切りできるようになるのが理想かと思います。ネコさんの習性をいかしたグッズを活用するなどして、根気強く挑戦してみてください。

    Q5.「爪抜き」はやっちゃダメ?

    A.爪切りではなく、ネコさんの爪を取り除く「抜爪(ばっそう)手術」というものがありますが、これはネコさんにとって大変負担の大きい行為です。術後は、ネコさん自身に痛みやストレス、歩行障害などのさまざまなリスクが伴います。

    海外では動物虐待とみなされ、抜爪手術を法的に禁止する動きもあるほどで、基本的には推奨されません。

    「爪切りが大変だから」といった理由で行う爪抜きは、やめてあげてください。

    まとめ

    爪切りは、飼い主さんとネコさんが安全かつ快適に暮らすために欠かせないケアのひとつです。まずはネコさんの足を触る練習をするところから少しずつ準備を行い、環境を整えて爪切りにチャレンジしてみましょう。

    爪切りを嫌がるネコさんには「もふもふマスク」などのグッズもぜひご検討ください。

    ネコさんと飼い主さんが、ともにストレスを感じにくい形で定期的に爪切りを行い、健康的で快適な暮らしを実現していただけたらうれしく思います。

    愛猫の爪切りでお困りの飼い主さんへ。

    「目隠しをすると落ち着く」ネコの習性を活かした
    nekozukiの「もふもふマスク」詳細はこちら