ネコさんを簡単にキャリーバッグに入れる方法ってないの?
キャリーバッグを見ると逃げちゃうんだよね…
キャリーバッグを好きになってくれたらいいのになあ
今回は、キャリーバッグに入ってくれないネコさんをキャリーバッグに入れるコツ、キャリーバッグ好きになってもらうための方法、おすすめのキャリーバッグについて解説しています。
できるだけネコさんにも飼い主さんにも負担にならない方法をご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の目次
キャリーバッグに入らない猫を上手に入れるコツ
嫌がるネコさんを上手にキャリーバッグに入れるには4つのコツがあります。
2. タオルや毛布などで包む
3. 洗濯ネットに入れる
4. ハードタイプのキャリーバッグは縦にする
ほかにも首の後ろをつまむ、追い込むといった方法も目にしますが、あまり良い方法とは思えません。ここでは、なるべくネコさんのストレスにならない方法を紹介していきます。
1.手足を突っ張られないように押さえる
抱っこはできるけども、キャリーバッグの縁に足を突っ張って抵抗されるという飼い主さんにおすすめの方法です。
ネコさんの後ろから近づき、前足をしっかりと持ちます。そして、ネコさんを掬い上げるように抱っこし、後ろ足を持って動けないようにします。
このときのコツは、しっかりと足を掴んで動きを制御することです。
上開きタイプのキャリーバッグの場合は、ネコさんをお尻から入れると簡単に入れることができます。
2.タオルや毛布などで包んでそのままキャリーバッグに入れる
抱っこが苦手で逃げるのが上手なネコさんは、タオルや毛布などで包む方法がおすすめです。
ネコさんの背後からそっと近づき、タオルなどを全身にかぶせます。少しかわいそうな気もしますが、躊躇すると逃げられるので一気にかぶせてください。
このとき、飼い主さんが気合いを入れると、ネコさんが危険を察知して逃げてしまうので、あくまでも「平常心」を心がけましょう。
ネコさんは視界を奪われるとおとなしくなる性質があるので、そのまま抱き上げてキャリーバッグに入れてください。
ただし、この方法は学習して逃げるようになるネコさんもいます。2回目以降はいかにして気づかれないようにタオルを掛けるかが勝負になります。
3.洗濯ネットに入れてキャリーバッグに入れる
ネコさんは本来、狭い場所が大好きです。そのため、洗濯ネットの入り口を広げて見せるだけで自分から入ってくるネコさんも多いのだとか。キャリーバッグは嫌がるのに洗濯ネットには入るというのは少し不思議な気もしますが、それですむのなららくちんですよね。
ネコさんが、自分から洗濯ネットに入ってくれない場合は、飼い主さんが中に入れることになります。後ろから洗濯ネットをかぶせようとすると逃げられるので、入れる際は頭からスポッとかぶせるのがコツです。
ネコさんが洗濯ネットに入ったら、そのままキャリーバッグに入れてください。
洗濯ネットに入れることで、脱走防止にもなりますのでおすすめの方法です。
4.ハードタイプのキャリーバッグは縦にするとらくちん
キャリーバッグに入れることはできたけど、ネコさんに飛び出されて困っているという飼い主さんに試してほしいのがこの方法。ネコさんは、キャリーバッグの底に足がつくとジャンプして逃げ出すことがありますが、縦に置くと深さがあるため飛び出しにくくなります。
あらかじめ、ハードタイプのキャリーバッグを縦にして置き、捕まえたネコさんを中に入れます。上で紹介した手足を押さえる方法と組み合わせるのがおすすめです。
この方法は基本的にハードタイプのキャリーバッグ向けですが、ソフトタイプのキャリーバッグでも縦置きで自立するなら試してみると良いかもしれませんね。
日ごろからキャリーバッグに慣らしておく
日ごろからキャリーバッグに慣らしておくことで、通院時にあまり嫌がられずに連れていくことができます。
その方法をいくつかご紹介しますので、ぜひネコさんと一緒に挑戦してみてください。
部屋にキャリーバッグを置いておく
ネコさんがキャリーバッグに入れられるのは、ほぼ動物病院に行くときだと思います。そのため、「キャリーバッグ=嫌なことが起こる」と学習しているネコさんは多いはず。とうぜん、キャリーバッグに良いイメージを持てるはずがありませんよね。
キャリーバッグに慣らすためには「キャリーバッグがあっても嫌なことは起きないんだ」と学習させることが重要です。
そのためには、キャリーバッグを常に生活スペースに置いておくことをおすすめします。最初は警戒すると思いますが、なにも起こらないことがわかれば、少しずつ慣れていくはずです。焦らずにのんびりとした気持ちで見守りましょう。
猫にキャリーバッグを好きになってもらう3つのポイント
キャリーバッグの存在に慣れたら、今度はキャリーバッグを好きになってもらいましょう。そのためには、「キャリーバッグ=楽しい、良いことがある」と学習をしてもらう必要があります。
やることは、たったの3つだけ。しかも、どれも特別なことではないので普段の生活の中で無理なく実践できることばかりです。
- キャリーバッグのそばで遊んだりおやつをあげる
- キャリーバッグをリラックスできる場所にする
- 慣れたらキャリーバッグの中でごはんをあげる
では、詳しく見ていきましょう。
1.キャリーバッグのそばで遊んだりおやつをあげる
ネコさんにキャリーバッグを好きになってもらうための第一歩として、「キャリーバッグの近くに行くといいことがある」ということを覚えてもらいます。
この段階では、まだ中に入らなくても大丈夫です。キャリーバッグにみずから近づくことが目標です。
キャリーバッグに良いイメージを持ってもらうためには、ネコさんにとって楽しいこと、良いことが起こる必要があります。たとえば、キャリーバッグの近くで、お気に入りのおもちゃで遊ぶ、大好物のおやつをあげるなどがおすすめです。
もし、中に入ってくれたら、すぐに誉めておやつをあげましょう。
2.キャリーバッグをリラックスできる場所にする
ネコさんにとってキャリーバッグがリラックスできる場所になれば、安心して中に入ってくれるようになります。
ネコさんに安心できる場所だと思ってもらうには、ネコさん自身の匂いがついたものをキャリーバッグの中に入れるのが早道です。お気に入りの毛布やタオルなどを敷いて休めるようにしてみましょう。
最初はおやつで誘導して中に入ってもらうのがおすすめです。このときキャリーバッグの出入り口は開けっ放しにしておきます。自由に出たり入ったりできる状態にしておけば、閉じこめられる心配がないことを理解し安心してくれます。
ネコさんが、自分からキャリーバッグの中に入って昼寝をするようになれば目標達成です。
3.慣れたらキャリーバッグの中でごはんをあげる
ネコさんがキャリーバッグに慣れたら、自分でバッグの中に入ってごはんを食べるという経験をしてもらいましょう。
飼い主さんがやることは、バッグの中にごはんを置き、ネコさんが自分から入るのを待つだけです。これを毎日つづけます。そうすると、中に入るとごはんがもらえる、とっても良いことがあると学習します。
キャリーバッグに入ることに対する抵抗感をさらに減らし、プラスのイメージを与えることができます。
ごはんが嫌いなネコさんはいませんから、中に入ることに抵抗がなければ簡単にクリアできるでしょう。
また、日ごろから食べもので誘導して中に入るようにしておくと、通院の際にも役に立ちます。
猫がキャリーバッグ嫌いにならないために
キャリーバッグに入るようになっても、行った先で嫌な思いをすれば元の木阿弥になるかもしれません。
ネコさんが安心してキャリーバッグでお出かけできるように常に気を配る必要があるでしょう。
外が見えないように毛布などを掛ける
せっかくですから、外出中もキャリーバッグの中ではできるだけリラックスして過ごしてほしいですよね。
ネコさんによっては、外が見えることで落ち着かない気持ちになったり、ストレスを感じたりすることがあります。そんなときは、外が見えないように毛布などでキャリーバッグを覆うようにします。
キャリーバッグを毛布で覆う以外にも、中が見えにくいメッシュを使用したバッグがあるので、そういったものを使うのもおすすめです。
なるべく病院が嫌な場所だと思わせない
ネコさんがキャリーバッグに入れたときに連れていかれる場所といったら動物病院でしょう。だからこそ、できるだけ病院嫌いにならないようにする必要があります。
そのためには、「キャリーバッグ=動物病院=嫌な場所」という印象をなるべく持たれないようにすることが大事です。
動物病院では次の点に注意しましょう。
- 獣医師の指示があるまでキャリーバッグから出さない
- ネコさんの顔を獣医師ではなく、飼い主さんの方に向ける
- ネコさんを無理やり引っ張り出さない
この中でとくに注意したいのは、「ネコさんを無理やり引っ張り出さない」です。
大抵のネコさんは、キャリーバッグの中で固まっています。ついつい、焦って引っ張り出したくなるところですが絶対にやめましょう。ネコさんにとって無理やり引っ張り出されるのは最悪なできごと以外のなにものでもありません。
そんなときにも対応できるのが、上が大きく開くキャリーバッグです。注射など処置によっては、中に入ったままでおこなうことができます。ぜひ、検討しましょう。
キャリーバッグで移動するという行為が苦手な場合
キャリーバッグ自体の好き嫌いではなく、中に入って移動することを嫌がるネコさんもいます。移動が苦手なネコさんは、キャリーバッグでお出かけをする練習をすることをおすすめします。
キャリーバッグに入れて、庭に出たり、少しだけ近所を歩いたりして慣らしておくと移動のストレスを軽減できるようです。帰宅後はおやつをあげて誉めてあげましょう。
キャリーバッグに入って出かけても必ずしも嫌なことがあるわけではないということを覚えてもらう効果も期待できます。
猫を入れやすいキャリーバッグとは?
キャリーバッグにはネコさんを入れやすいものと、そうではないものがあります。それぞれの特徴を紹介しますので、ぜひキャリーバッグ選びの参考にしてください。
ネコさんを入れやすいキャリーバッグの特徴
- 扉の開け閉めが簡単
- 上と横に扉があり、上が大きく開く
- ハードタイプまたはしっかりとした固さがあるソフトタイプ
ネコさんを入れにくいキャリーバッグの特徴
- 出入り口が小さい
- 生地がやわらかすぎる
- ファスナーの開け閉めに時間がかかる
猫に好かれるキャリーバッグ「ねこずきなトート」
ねこずきなトートは、一見、シンプルなトートタイプのキャリーバッグですが、猫の習性を知り尽くしたねこずきならではの工夫がたくさん詰まったキャリーバッグです。
出入り口は側面と上面の2か所にあります。とくにうれしいのが、側面の入り口につけられている仮止めのマジックテープです。ネコさんを入れるときに飛び出される心配がありません。
また、内側には挟み込み防止用の「耳」があるので、長毛のネコさんも被毛を挟む心配がなく、安心して入れることができます。
メッシュ窓は上面だけで、飼い主さんとのアイコンタクトは確保しつつ、まわりを見えづらくしてあります。気になるようならメッシュ窓にタオルなどを乗せれば、緊張しがちなネコさんもリラックスできるでしょう。
ねこずきなトートの詳細は「キャリーバッグ 猫 ねこずきなトート 避難 防災」でご確認いただけます。
キャリーバッグを好きになってもらうことが1番の解決策
キャリーバッグを嫌がるネコさんの共通点は「キャリーバッグ=動物病院に行く(嫌なことが起きる)」と学んでいることです。
ネコさんはとても賢くて、学習能力が高いため、1度覚えるとなかなか忘れません。キャリーバッグに入れられないように逃げたり抵抗したりするのもその賢さのせいなのです。
でも、キャリーバッグのようにほどよい狭さの空間は、ネコさんの好みに合うはずです。キャリーバッグに入ると楽しい、いいことがあるんだと理解すれば自分から入ってくれるようになるでしょう。ようするに、キャリーバッグを好きになってもらうことが1番の解決策なのです。
とはいえ、1度ネガティブな印象を持ってしまったネコさんは、好きになってもらうまでに少し時間がかかるかもしれません。焦らず気長に取り組んでいきましょう。