ベッドを使ってもらうにはどうしたらいいのかしら…

ネコさんにおすすめのベッドは？

せっかく買ったベッドをネコさんが使ってくれなくて…という飼い主さんの嘆きはSNSでもよく見かけます。ネコさんにも好みがあるとはいえ、悲しい気持ちになりますよね。

今回は、そんな飼い主さんのお悩みを解決するために、なぜベッドを使ってくれないのか、どうしたら使ってくれるのか、ネコさんにとって最高のベッド環境とは？にお答えしていきます。

猫がベッドを使ってくれない理由

ネコさんが新しいベッドを使ってくれないのは次の理由が考えられます。

ネコさんは、快適な寝場所を探す天才です。でも、いつでも同じ場所がお気に入りとはかぎりません。

というのは、ネコさんにとっての「快適」は、好みの場所かどうかだったり、気温だったり、寝心地だったりといった、さまざまな理由によって大きく左右されるからです。

たとえば、夏には通気性の悪い布製のベッドは熱がこもりやすいため避けるネコさんが多いですし、新品のベッドにありがちなケミカル臭を嫌うネコさんもいます。

ベッドの置き場所が騒がしかったり、人目につきやすかったりと落ち着けない場所だと寄り付かないこともあります。

ベッドを使わない理由は、ネコさんにとって心地よく感じられない、気に入らないといったことが考えられるのです。つまり、ベッド環境が快適でないからです。

では、ネコさんにとって快適なベッド環境とはどういったものなのでしょうか？

猫にベッドを使ってもらうための5つの対策

ネコさんにベッドを使ってもらうためには、ネコさんが快適だと感じるベッド環境を用意することが重要になってきます。

そのために知っておきたいポイントを5つご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1.自分の匂いのついたものをベッドに置く

ネコさんがいつも愛用しているお気に入りの毛布やおもちゃがあれば、ベッドに置いてみるのも良いでしょう。

ネコさんは自分のにおいがついたものに安心感を覚えます。また、自分のにおいがすることで、自分の居場所だと認識したりもします。

もし、愛猫が飼い主さんラブな甘えん坊ネコさんなら、大好きな飼い主さんのにおいがついたものを置いてみるのもおすすめです。

2.置き場所を変えてみる

ネコさんは人の視線にさらされる場所や騒がしい物音がする場所は好みません。飼い主さんが「ここで寝てほしいなぁ」と思っても、そこがネコさんにとって落ち着けない場所だったとしたら避けるのは当然です。

ですから、ネコさんが「ここにベッドがあればいいのに」と思っている場所を見つけることが重要です。

日ごろのネコさんの様子を観察し、よく寝ている場所を探してみてください。ネコさんはお気に入りの寝場所をいくつか持ち、状況に合わせて使い分けています。そういう場所にベッドを置いてあげれば良いのです。

つまり、ネコさんのお休み場所は、ネコさん自身に決めてもらうのがいちばんというわけです。

3.暑さと寒さに注意

ネコさんは季節に応じて快適に過ごせる場所を探し当てて使い分けています。どちらかというと、寝心地よりも暑さ、寒さを重視して寝場所を選んでいるように思えます。

とくに、暑い季節には通気性が悪くて熱がこもりやすいベッドは体から熱を逃がすことができないため、お気に入りの場所であっても寄り付かないことがあります。

ですから、暑さ、寒さに合わせてベッドを変えるか、オールシーズンで使えるタイプから選ぶと良いでしょう。

4.日当たりを改善

ネコさんがよくゴロゴロしている場所といえば「日なた」ですよね。ご存知のとおり、ネコさんは日光浴が大好きなのです。

愛猫が日当たりの良い場所で寝ていることが多いなら、窓辺など日の当たる場所にベッドを置いてあげると使ってくれる可能性はぐんと上がります。

ネコさんにとって日光浴には、ビタミンの吸収がよくなる、体温の維持、ストレス解消などさまざまな効果があるとされています。健康のためにも、日当たりのよい場所にベッドを置くのはおすすめです。

ただし、夏場など日差しが強すぎるような場合は、ネコさんも日陰に移動します。ですから、ベッドを日陰に移動させるなど、季節に合わせて工夫する必要があるでしょう。

5.ベッドのケミカル臭に注意

ベッドを買い替えたとたんに使わなくなった、というようなときは新しいベッドのにおいが原因の可能性があります。

人間にとっては気にならないにおいでも、優れた嗅覚の持ち主であるネコさんには耐えがたいものかもしれません。

もし、ネコさんがにおいを気にしているようなら次の方法を試してください。

日干しをする

ネコさんが買ったばかりのベッドのにおいを気にしている場合は、日干しをするのがおすすめです。

カラッと晴れた日中に日当たりと風通しの良い場所に置いておきます。カバーが取り外せるタイプのものはカバーを取り外して、本体とは別に干すようにします。

日干しをする時間は、比較的湿度が低いと言われる10〜14時ごろがおすすめです。

丸洗いする

もし、洗える素材ならばベッドを丸洗いしてみるのもおすすめです。素材などのにおいが気に入らなくて使ってくれない場合にはけっこう効果的だったりします。

洗うときは、できるだけ無香料の洗剤を使うのがおすすめです。柔軟剤を使う場合も香料の入っていないものを選びましょう。

人間には良い香りに感じられても、嗅覚の強いネコさんにとっては迷惑なだけだったりします。無香料の洗剤などがないなら水洗いだけでもOKです。

フレームや土台などが洗えないタイプの場合は水拭きするだけでもにおいを軽減できます。

習性から考える猫が喜ぶベッドとは？

ネコさんは狭くて薄暗い穴のような場所を本能的に好みます。そういった場所は天敵に見つかりにくく、攻撃を避けやすいので安心できるのだろうと言われています。

そのため、ネコさんにはゆったりした広いベッドよりも、丸まってピッタリおさまるサイズのもののほうが気に入ってもらえる可能性が高いです。また、フラットなタイプよりも、壁のあるタイプのベッドを好むネコさんが多いようです。

窮屈そうに見えるのが気になる飼い主さんには「あみあみベッド」がおすすめ。国産デニムの耳の部分を再利用した職人さんの手編みベッドです。

手編みならではの柔軟さのおかげでネコさんの動きに合わせてベッドが自在に変形。体にぴったりフィットするのでストレスを感じにくく、窮屈にもなりすぎません。

また、通気性が良いので蒸れを気にせずオールシーズンで使えますし、縁の部分を折り返すことでネコさんの好みに合う高さに変えられるところもおすすめポイントです。

猫にとって快適なベッド環境を目指そう

ネコさんにベッドを使ってもらうためにできることは、快適なベッド環境を整えることです。

1日の半分以上を寝てすごすと言われているネコさんだけに、ベッド選びはとても重要なのです。そして、それと同じくらいベッドを置く環境にもこだわりましょう。

ネコさんにとって快適なベッド環境の最低限の条件は次の3つです。

まずは、この3つに注意してベッドとその設置場所を選ぶことからはじめましょう。